金継ぎコース
日本語学習と金継ぎの技術を同時習得
このコースは多国籍な環境で日本語が学べる「九段日本語学院」で日本語を勉強しながら日本の伝統的な陶器の修復技術である金継ぎを学ぶ特別コースです。
日本語レッスン
月曜から金曜の午前は当校で日本語レッスンを提供いたします。
多国籍な環境で、話す・聞くを中心とした会話コースで初心者から上級者まで、様々なレベルに対応したカリキュラムで日本語を学ぶ事ができます。
金継ぎとは?
金継ぎ(きんつぎ)とは、日本の伝統的な陶磁器修復技術の一つです。割れたり欠けたりした陶磁器を漆(うるし)で接着し、その接合部を金粉や銀粉で装飾することで、美しい模様を作り出します。この技術は、単に器物を修復するだけでなく、欠陥や破損をあえて見せることで、新たな美しさを生み出すことを目的としています。
金継ぎの哲学は、物が壊れたり傷ついたりすることを否定せず、それを受け入れ、それが持つ歴史や物語を尊重することにあります。こうした視点は、日本の美意識である「侘び寂び」(わびさび)にも通じています。侘び寂びとは、不完全さや無常を美徳とする考え方です。
金継ぎは、修復された陶磁器に新たな生命と魅力を吹き込み、その価値をさらに高める技術と言えます。これにより、壊れたものを再び使えるようにし、その物に対する思い出や愛着をさらに深めることができます。
コース概要
- 時間
コース |
日程 |
期間 |
日本語レベル |
金継ぎコース |
2025年 4月07日~5月02日
2025年 7月07日~8月01日
2025年 10月06日~10月31日
|
1ヶ月 |
初級、中級、上級 |
- 日本語レッスン:
- 月~金 9:10~12:40
- 金継ぎレッスン:
- 1.4/11(金) 15:30-17:00
- 2.4/18(金) 15:30-17:00
- 3.4/25(金) 15:30-17:00
- ※5/2(金)に持ち帰るので、最低4週間の日本語のコースへの申込が必要です。
- 最小催行人数
- 2名から
- コース料金
コース |
日程 |
費用 |
金継ぎコース |
1ヶ月 |
152,000円 |
日本国外からの銀行振り込みは+4000円の銀行手数料 |
料金に含まれているもの |
登録料, 授業料,テキスト代
(日本語+金継ぎコース授業料、教材費、設備費)
(日本橋夢東オリジナル金継ぎキット+金継ぎ用器1つ) |
※神保町⇔三越前駅(電車のみで約5分/学校からお店まで約25分)の交通費(片道180円)
(コースについての注意事項)
- コースの開講は2名からとなります (2名以上の申込みがない場合、コースは開講いたしません)
- コース料金をお支払い後、もしコースが開講できなかった場合は費用を全額返金いたします。
- コース料金をお支払い後、コースが開講できるにも関わらず、個人的な事情で受講をキャンセルした場合、 日本語授業に関する返金は当校の返金規定に沿いますが、金継ぎコースに関する返金は一切ありません。
滞在費用
コース |
日程 |
ホームステイ費用 |
料金に含まれているもの |
金継ぎコース
| 1か月
4週間(28泊) |
102,400円 |
滞在手配料,
平日:朝食・夕食,
土日祝:朝・昼・夕食 |
ゲストハウス 75,000 円(シングルルーム)~ / 1か月 |
ハイブリッド金継ぎレッスンについて
今回の金継ぎは、ハイブリッド金継ぎというものです。
接着剤を活用し時間を短縮して作業ができます。最後の仕上げに漆、本金を使用して作業をします。その為、回数を短くでも「本格的な金継ぎ」を体験できるコースです。漆に小麦粉や砥の粉など混ぜて材料を作ることが無いので、工程が簡単です。飲食用にも使用ができます。(通常、1日体験でよく行われている金継ぎ体験だと、90分で完成をさせるために接着剤や代用の漆を使用して完成を致します。その為、完成品は飲食用に使用することができません。)
- 金継ぎをする際は器2個同時に作業を致します。1つはセットに含まれています。もう1つはご自身でご用意ください。
- ※持ち込みの器について:
- 持ち運びできる30㎝以内の陶磁器であること。
- 細かくバラバラな器は、時間が足りないので1か所もしくは、2か所の割れまでにお願いします。
*器を持参いただく場合、持ち帰り用にもなるように箱をご用意ください。
- 日本橋夢東オリジナル金継ぎキット(Kintsugi complete set)
- 短期間で飲食可能な金継ぎの器が作れ、国に帰っても自分で金継ぎができるように特別に作られたハイブリットキットを差し上げます。
- ※母国に帰っても複数回使用できる漆が入っています。
器 日本橋夢東本店(武藤株式会社)
創業百年以上の歴史を持つ会社で、日本橋に拠点を置き、漆器、ガラス器、和陶器などの卸売販売を行っています。最近では、金継ぎや蒔絵などの体験型ワークショップも多く実施しており、日本の伝統工芸や文化を日本人や海外の観光客に紹介しています。
特に金継ぎのワークショップは人気で、参加者は自らの手で壊れた器を修復し、美しい工芸品に生まれ変わらせる技術を学びます。
Q&A
- 日本語が全く出来ませんが大丈夫ですか?
- 日本語が理解できることが望ましいですが、初級レベルでも構いません。金継ぎコースは主に日本語で行われますが、英語の教材もありますし、主に見て学ぶ実技のスタイルなので日本語ができなくても問題はありません。
- コースの途中から参加できますか?
- 金継ぎのコースは計3回のレッスンで終わるようにカリキュラムが組まれています。とても短いコースなので、途中参加はできません。
- 金継ぎの授業だけに参加することはできますか?
- 金継ぎコースは日本語の授業と金継ぎの授業をセットで受講しなければなりません。
- 何歳から参加できますか?
- 15歳から参加可能です。
- 自分の国から金継ぎしたい割れた陶器を持ってきてもいいですか?
- 持ち運びできる30㎝以内の陶磁器であれば、可能です。
細かくバラバラな器は、時間が足りないので1か所もしくは、2か所の割れまでにお願いします。
器を持参いただく場合、持ち帰り用にもなるように箱をご用意ください。
また、大きい割れなどの場合など3回で終わらない場合は、6,600円追加で4回目の作業が必要になるかもしれません。
5/2(金)に持ち帰れるようにする必要がありますので最低4週での日本語のコースの申込が必要です。
- 修了証はもらえますか?
- 出席率80%以上で、日本語学校のオリジナルの修了証を発行します。金継ぎコースもすべての過程が終わったら、オリジナルの修了証がもらえます。
修了証はもらえますか?
このカリキュラムは初心者でも取り組みやすい内容になっており、金継ぎの基本工程を学びながら美しい仕上がりが期待できます。
※下記のスケジュールは、割れや欠けの状況により、また個々の進捗状況によって前後いたします。
第1回 割れや欠けた器の修復準備
- 割れや欠けた器の修復準備
- 器の表面を清掃し、割れた部分や欠けた箇所を確認します。
- 接着作業
- 接着剤(食器に使用可能なもの)を使用して破片を接着します。
- パテ埋め
- 欠けた部分にはパテ(食器使用可能なもの)を使用して埋めます。この作業で器の形状を整えます。
第2回 研ぎ出し、黒漆塗
-
研ぎ出し作業
- 前回のパテ埋め部分を彫刻刀や、やすりで平らに研ぎ、滑らかに整えます。
- 黒漆塗り
- 下地として黒漆を塗布します。この層は後の装飾や仕上げの基礎となります。塗布後は再び漆風呂で硬化させます。
第3回 研ぎ出し、弁柄漆、粉入れで終了
- 弁柄漆塗り
- 赤みがかった弁柄漆を薄く塗布し、金粉や銀粉が沈まないよう注意します。
- 粉入れ(蒔き作業)
- 弁柄漆が乾燥する前に金粉または銀粉を蒔き、装飾を完成させます。その後、湿度と温度管理された環境で硬化させて仕上げます。
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